(魅力紹介)

健「幸」のまち、上里町。

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    小泉特派員が記事を書きました

     

    上里町は本庄市や神川町に隣接する小さな町。けれど上里町は住んでいるだけで、健康にも幸せにもなれるまちなんです。

    今回は上里町の「暮らしやすさ」を上里の農家さん、上里に住んでいる「わか者」、そして「よそ者」である私、小泉のそれぞれ別の観点から紹介します!その様子は記事後半で!

     オトクに健やかに!「たまる健★幸マイレージ」           

     今回は上里町在住の友人と、上里町が行う『かみさと「たまる健★幸マイレージ」』のスマホアプリを片手に町を回ります。これは対象事業(健康診断など)への参加や歩数に応じて「健幸ポイント」が付与されます。溜まったポイントは何も交換できないだけではなく、ポイント数に応じて上里町共通商品券と交換することができるんです。健康とともに、幸せが貯まる取組なんですね。ちなみにスマホアプリ以外でも紙媒体のもので活動記録は付けられます!

    『かみさと「たまる健★幸マイレージ」』は令和4年3月31日現在で20歳以上の上里町民が対象です。

    「食」から健やかに!相川食堂                  

     この日はいっぱい歩く日。そのためまずは腹ごしらえからです。

    県道23号沿いにある相川食堂さんにお邪魔しました。ここは洋食も中華もある地域密着型のお店。お昼近くには多くの地域の方が立ち寄ります。

    店内の黒板には旬の食材を使用したオススメのメニューが載っています。

    今回は今が旬のナスを使った「ナスのしょうが焼き」と私の大好物のオムライス餃子を注文しました。

    料理の到着を待っている間にはサービスのサラダバーを取りに行きます。

    野菜もしっかり摂れるのも身体に嬉しいですよね、

    サラダバーを堪能していると、、、料理がきました!

    まずはナスのしょうが焼きからです。ご飯に味噌汁にお新香と主菜以外にもたくさん野菜を堪能できて嬉しい。

    ナスのしょうが焼きは、ナスがスポンジのように油を吸うので、ご飯との相性がバツグン!どんどんご飯が進みます。旬のナスを、スタミナがつくしょうが焼きでいただき、まさに夏にぴったりのメニューでした。

    そしてオムライス!こんな形で来るのか!とまずは見た目のインパクトがすごい。

    しっかりと焼かれた玉子に胸をときめかせながらスプーンを入れると、中はすごく具沢山。

    ベーコンに玉ねぎ、いろいろな具材がゴロゴロ入っています。

    餃子は羽根つき餃子。焼き目はパリパリ、皮はもっちりした餃子です。餃子のタネも具沢山でがっつりスタミナ系。ニラの風味を楽しめました。

    この日はドライバーでしたが、ビールと一緒に飲んだら相性はバツグンのはずです!

    食後にはコーヒーもいただけてしまいます。お腹いっぱいで至福の時間を過ごすことができました。

    肉も野菜もしっかり摂ることができる相川食堂さん、まずは「食」から健康になります。

     町から健やかに!上里町立図書館                 

    次にお邪魔したのは上里町立図書館です。

    ここ、上里町立図書館は郷土資料館が併設されています。原始時代から現代まで上里町にフォーカスして歴史を追うことができます。

    それまで何気なく通っていた上里の風景に隠されたエピソードを知ると、上里町がまた別の風景に見られそうです。

    上里町在住の友人によると装飾品を身に着けていたり、男性をかたどったりした、はにわというのは珍しいのだとか。本庄のはにぽん然り、はにわへの愛着に驚かされます。

    上里町立図書館にはテーマごとの特設ブースや上里町の資料をまとめたコーナーもあるほか、Wi-Fiが使用できたり、会議室が空いている時には自習もできたりとさまざまな町の方の「知りたい」「使いたい」に応えているように感じました。

    この他にも様々な地区の「公民館だより」が置かれているので、自分の住んでいる地区でのイベントを知ることができることもいいところ!

    私も参加してみたいと思えるイベントがたくさんありました。

    上里で「知りたい」時はまず図書館を見てみてもいいかもしれないですね!

     農から健やかに!上里暮らしやすさ会議@アグリパーク上里     

    この後はお待ちかねの上里の「暮らしやすさ」会議。この日はアグリパーク上里生産者部会長である金井さんJA上里地区農業後継者理事である角谷(すみや)さん、そして上里町在住の渡辺さん3人に上里について暑い中、熱く語り合っていただきました。全てまとめると膨大な量になるので、きゅっとまとめて紹介します。

    ―本日はお忙しいところ、ありがとうございます。まず金井さんから簡単に自己紹介をお願いしてもよろしいでしょうか?
    金井さん:私は農家になって9年目だけど、市場向けに春夏はとうもろこし、秋冬はブロッコリーや白菜を作っています。そのほかに直売所向けの野菜を育てるための10a(アール)ほどの畑を持っていて、ここではスナップエンドウやカリフラワー、いろいろなものを育てています。

    ―なんで直売所向けの野菜を市場向けの野菜とは別に作っているのですか?

    金井さん:まずはスーパーにないような野菜を出してみて直売所のお客さんの反応を見るためかな。売れるようであればもっと作ってみる。あとは単純に野菜が好きなのもあるよ。

    ※金井さんは野菜ソムリエの資格も持っていらっしゃいます。

    渡辺さん:先程、農家になって9年目とおっしゃっていましたが、もともとは東京の方だったんですか?

    金井さん:もともとここら辺が地元だよ。大学を機に上京したんだけど、ちょうどバブルと大学時代が被っていて東京が楽しくて東京で就職したんだよね。

     ただバブルが崩壊したことがきっかけで営業をすることになったんだけど、景気が悪くて全然売れなくてね。でもそこで売れない辛さや、モノを売る楽しさを知ったんだよ。

     そのうちいろいろなところを行き来する商社が面倒になって、親が農家ということもあって農家を継いだんだよね。

    ―なんというフットワークの軽さ…でも商社での経験が直売所に野菜を出す楽しさにつながっているのですね。

    金井さん:直売所は自分の野菜の評価が価格という形で目に見える。だからモノを売る楽しさをまた知ることができたよ。

    ※直売所では基本的に農家さんが野菜の価格を付けます。

    渡辺さん:金井さんの話す「モノを売る楽しさ」ってなんですか?

    金井さん:おいしいのに売れない野菜の魅力をどう(お客さんに)伝えるか。

    例えば既に浸透した野菜であれば、わざわざ詳しく説明したPOPは要らなくてラベルを工夫すれば売れる。でもPOPで詳しく食べ方など説明した方がいい野菜もある。

    ラベルがPOPかを使い分けることを考えることも楽しいよ。

    ―たしかに私もアグリパーク上里で本庄児玉地域の野菜の魅力を伝えるためのPOPを作っているのですが、

    ※小泉の所属する農業サークルこだまで作成したいちごのPOP

    お客さんはどのような情報を求めているのか?

    こだわりを持って育てられた野菜に、どうすればお客さんが正当な価値を感じられるか?

    ということを考えています。

    金井さん:それでも直売所にトマトとかきゅうりとか主要な品目を置いた方が儲かるよ。

    でもそこに僕みたいな他の野菜も置いて割り込む人がいてもいいと思うんだよね。その方が面白いしさ。

    ただその面白さが生まれるのは基本があるから。主要な野菜を出してくれる農家さんがいるから他のものも置かれて(直売所が)面白くなるし、どちらかが正しいというわけではないけどね。

    渡辺さん:直売所に出していて、嬉しいことはなんですか?

    金井さん:お客さんの声が届くとやっぱり嬉しいよ。「○○さんの△△を買いにきた」って言ってもらえると嬉しい。生産者同士も仲がいいから他の人の作ったものも褒めてもらえると「でしょー!」って嬉しくなっちゃうよ。それに直接言われなくても、近くの人が来てくれて買ってくれるから親戚などを通じて評判は入ってくるし、いい反応があるのも面白いポイントだよね。

    ―上里の野菜がどれもおいしいから他の生産者さんが褒められると金井さんも嬉しくなるのかもしれませんね。

     上里の「人」から健やかに!暮らしやすさ会議(後編)       

    ー続いて角谷(すみや)さんからお話を伺ってもよろしいでしょうか。角谷さんからも簡単に自己紹介をお願いします。

    角谷さん:私も作っているものは金井さんとそこまで変わりないんですが、主に市場向けに出荷しています。直売所には「○○が足りない」となった時に補助的に出荷しています。

    野菜の他に家の近くで養鶏もやっていて、卵の自動販売機もありますよ。

    ―角谷さんは就農されてもう長いとのことですが、上里で農業をすることの魅力はどのようなところだと考えていますか?

    角谷さん:上里の人は人がいいですね。平和。優しすぎるんです。

    ―それはどういったところで感じますか?

    角谷さん:例えば直売所に商品を並べる時に置き場所で揉めるなどすることはないですね。あとは農家の間で情報のシェアもしています。

    渡辺さん:人のよさはすごくわかります()

    角谷さん:渡辺さんはご存知かと思いますが、アグリパーク上里の前身に上里直売所ってあったんです。でもこういった「○○さんの野菜を買いたい」ってお客さんからの声はここ10年くらいの話。それまでは誰の野菜かわからず買っていたんですよね。

    ―「人」が見える農業が大切にされてきたと感じた経験は何かあったのでしょうか?

    角谷さん:上里町は一年間何かしら作れるんです。なのでここアグリパーク上里でもしばしばイベントが開催されるのですが、その中で「この前のとうもろこし、おいしかったよ!」などイベントで出会ったであろうお客さんから話しかけられることが多いんです。

    まあ、たくさんのお客さんに応対しなければいけないので、あまり顔を覚えていないこともあるのですが…()

    ―一年間旬の野菜や果物があるので、いつも直売所に遊びに来るのが楽しみなんです(笑)

    ―最後に金井さん、角谷さん、渡辺さんの上里に住んでいる3人から見た上里の魅力を教えてもらってもよろしいでしょうか?

    角谷さん:うーん、やっぱり安全なところかな。地盤が強いし、災害がないし。川と言っても神流川くらいしかないしね。

    渡辺さん:それ、私の母も話していました!

    金井さん:交通の便がいいところもあるかな。関越道に加えて、JRもあるし、どこにでもいける。東京に行こうと思えば2時間弱でいけるし、帰って来れば田舎の風景が広がっている。

    角谷さん:ただ暑すぎるところがね、風も強いし()。ただ福祉や子育ては充実しているし住みよいまちだとは思うよ。

    ―安全に住むことができるまちだからこそ、優しい人柄の方があふれているのかもしれませんね。今日はお忙しいところ、皆さん本当にありがとうございました!

     上里の「暮らしやすさ」                     

    上里について存分に語り合った後は角谷さんの卵の自動販売機を見に行きます。

    見てください!綺麗な卵なこと…

    私の地元の静岡は鰻(ウナギ)がおいしいので、うなぎと一緒に楽しみました。おいしかった…

    角谷さんの卵の自動販売機の他にも上里には卵の自動販売機があります。「戸矢さんちの卵」は11時頃から並ぶそうですが、大人気で日によっては30分ほどで完売する時もあるのだとか…

    戸矢さんちの卵は噂のケーキの自販機「シフォンケーキ優」さんでも使用されているんです。自動販売機仲間ですね。※ちなみにこの日はシフォンケーキは売り切れ…早いうちに買いにくるべきでした。

    上里町は全国屈指の種子小麦の産地、とうもろこし畑もしばしば見かけます。飼料になる作物が多く育つから養鶏も盛んなのでしょうか…?勉強不足なので勉強して出直してきます!

    ※町内周遊バスの名前にもなっている「こむぎっち」

     

    実際に上里町に住んでいる方からお話を伺う中で、上里町は農業や町内会や行政などいろいろな場所で健康を意識しているまちだと気づけました。

    だからこそ、住んでいる人が生き生きしている、そう思います。

    さてさて、この日は車で移動したものの、だいぶ歩きました。

    この日は7,743歩!!!!

    意外と意識すると歩数もいくものですね!継続は力なり。ポイントを集めながらオトクに健康に、幸せに、つまり健★幸になれちゃうのが上里町の魅力でした。