(魅力紹介)

何かする人・したい人を応援してくれるまち(本庄市)

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    本庄市といえばアクセント

    「本庄」と読む時のアクセントに近いのは「根性」でしょうか?それとも「同情」でしょうか?

    実は「根性」じゃなくて「同情」や「誕生」のアクセントが正解なんですよね。本庄駅の「ご意見BOX」に届いたアンケートがもとになり「本庄」を読み上げる自動アナウンスが変わるくらい間違いやすいアナウンスなので「本庄」を訪問する際は間違えないように気を付けてみてくださいね!

    アクセントの他にも「納豆ピザライス」、略して「ナピラ」も有名です。今では本庄市のさまざまな飲食店で食べることができますが、もともとは喫茶店のまかないとして食べられていたのだとか。

    ちなみにこちらは焼きナピラ。本庄商工会議所青年部がイベントの際に出品しているんですよね。気軽に食べられるし、チーズのとろみと納豆のねばりの相性がバツグン!ぜひ本庄でのイベントで見かけたら食べてみてくださいね。

    他にも皆さんが知っている本庄の魅力のプチ情報をまだまだ紹介したいところですが、今日はもっともっとディープな本庄の楽しみ方をナビゲーションしていきます!

    今回のテーマは商店街!

    今年一年、コロナ禍の中でも感染症対策に留意しつつ、さまざまなワクワクする体験をしてきましたので四季折々の本庄の商店街の楽しみ方をお伝えできればと思います。

    春―商店会マーケットー                    

    今年の春、530日に「商店会マーケットはにぽんいち(日本一)」が行われました。

    このイベントは本庄商店街連合会による、地域密着で営業しているお店、そしてお店の「人」を知って欲しいという目的で開催されているイベント。

    私は友人とともにイベント全体のお手伝いとして参加しました。イベントは本庄駅に近い「はにぽんプラザ」とはにぽんプラザ近くのレストラン「北海亭」の駐車場。さまざまなお店が出店されていて、ブースの数はなんと20

    私たちが担当したのは会場の一つである「北海亭」で使用している「まいたけ」を取り扱う「群馬まいたけセンター」の委託販売。

    イベント当日はスタッフとして設営からお邪魔しました。この日はマーケット日和の快晴!

    風も穏やかでした。設営の時は特に言わずとも、自分のブースだけじゃなく他の方のブースの設営を手伝ったり、作業のコツなどシェアし合ったりします。設営の時から既にマーケットを盛り上げる同じコミュニティに入れてもらった気がして、初めて関わる方も多かったにもかかわらずとても心地よかったです。

    準備ができるといよいよ開催です。開催の前に商店街の方からの挨拶があります。

    どことなく小学校や中学校の運動会の開始を告げる校長先生のように見えたりして。

    イベントが始まる前のふつふつとしたワクワクする気持ちが湧いてきます。挨拶が済む頃には徐々にお客さんもやってきす。聞くと開始前に来場するお客さんも多いのだとか。商売をやっていることもありますが、来てくれた人に楽しんでほしいという想いで、お客さんを迎えているのもまた温かい雰囲気を感じます。

    お客さんは午前中からお昼にかけてピークを迎えます。感染症対策として会場内での飲食はできず、テイクアウトのみという形態でしたが、地元の人を中心に多くの方がいらっしゃっていました。

    私たちのブースも大忙し!慣れないながらも精一杯商品の魅力を伝え、また本庄のいろいろな方と関わることができました。

    (開店前の様子)

    大盛況のうちに終わりましたが、帰るまでがマーケットです!

    最後の撤収作業もお手伝いさせていただきました。帰り際に

    「ありがとう。」「ほんとに助かったよ」「また来てね」「やりたいことがあったら言ってよ」と話しかけてくれたのが印象的でした。

    単にお手伝いだけじゃなくて、この商店街、このまちを一緒に盛り上げる仲間として見てくださったような気がしてとても嬉しくて、もっと頑張りたい!という気持ちになれました。

    夏―ほんじょうマルシェー                   

    本庄は実は七夕が旧暦、つまり8月7日に行うんです。

    本庄にある、三交通りは昔から七夕の時に七夕飾りを家やお店の前に飾ります。

    今回はコロナ禍が収まることを祈念し「~祈り~星に願いを」というコンセプトで企画されました。

    七夕飾りと一口に言っても、どこかで竹を買ったり、プラスチックの模擬の竹を使うわけではないんです。竹も地域の人とのつながりの中で「買う」のではなく「刈る」ですよね。

     

     

     

     

     

    私たちは商店会マーケットの縁もあり、竹の切り出しからお手伝いさせていただきました。

    ほんじょうマルシェでは前日から当日にかけてお店の前などに飾る竹飾り用の小さな竹と、マルシェの当日にマルシェの会場の中央のあたりに飾る大きな竹が必要です。

    まずは本庄市の隣の深谷の協賛いただいた場所で小さな竹の切り出しを行いました。すごい竹の量…

    ずばずば刈っていく商店街の大人たちは本当にかっこよかったです!

    次は大きな竹を刈ります。コロナ退散と皆様の願い事がより叶うとするなら竹だろうと言ういうことで本庄市の総鎮守金鑚神社様より御神竹を拝受させて頂く事になりました。

    立派な竹が繁茂してある由緒正しい神社です。さて、この中のどの竹を切り出すかというところが本庄の人の面白いところ。正直竹林の中に入り、その竹を切ることって大変なんです。足場が安定しないので切りづらいし、切っても周りの竹に引っかかりなかなか外に運びだせないし…

    それを分かっていて、竹林の真ん中の方にある一番高い竹を切り出そうと商店街の方。

    「そっちの方が面白い」ともちろん苦労しながらも、楽しみながら竹を切り出しました。

    宮司さんにも御祈禱していただき、御神竹を拝受しました。

    竹を切り出した2日後に「ほんじょうマルシェ」は開催される予定でした。しかし感染状況に鑑み、このときは竹の展示のみ。本当は私たちも出店したり、ミニSLが会場を走ったり誰かの「好き」なことであふれるはずだった分とても残念でした…

    来年こそ星への願いが届き、思いっきり楽しめるようになってほしいです。

    それでもいただいた御神竹と切り出した竹は三交通りを色とりどりに彩りました。

    そしてこの日は「氷柱」もあったんです。「氷柱」皆さまご存知でしょうか?

    文字通り氷の柱。でもこの中にはおもちゃが入っているんです!

    三交通りの七夕祭では昔から続く文化なのだとか。子どもが今よりももっとたくさんいた頃には写真以上に氷柱に子どもが集まり、手をあてて氷を温め、中の氷を取ろうとしたそうです。中には商品券やお金も入っていて、その分子どもも血眼になったのだとか…?

    またこのときには本庄の人の魅力、本庄で活動することの魅力を「本庄MEET&TALK」というイベントで存分に語らせていただきました。

    手前味噌ではございますが、こちらのリンクからYouTubeのアーカイブを見ることができるので、「本庄のまちについてもっと知りたい!」という方はぜひ見てみてくださいね! 

    秋―草刈りと妄想の場ー                    

    「草刈りを手伝ってくれないかな?」ということでつい最近もお手伝いに行ってきました。この日手伝ったのは商店街の空き地の草刈り。中山道にも近い商店街の中の空き地です。

    私が到着してすぐの状態はこんな感じで、正直終わるのかなと途方に暮れていました。

    ただいろいろな方が初対面でも話してくれたり、「小泉くんに○○さんを紹介するよ」といろいろな人を紹介していただいたりして作業をしながらも人との交流ができて大変な一方で楽しい時間でした。

    ただ力を合わせることで意外とすぐに進むんですよね。

    30分か1時間程度でどんどん地面が見えてきます。

    すると、ぽつぽつと「ここって広いよね」「アクセスもいいかも」と場所についての話題が挙がったり、「ここで何かできないかな」「ここで何したい?」という話が出てきました。

    終わるころには「キッチンカーを使ったマーケットをやりたい」などここを使って何をしたいかという具体的なアイデアも湧いてきます。草を刈り、地面が見えてくるにつれ、まるでこの場所に隠れていたアイデアも掘り出していく気分です。

    そんな私は何をしたいかというと、ずばり「ファッションショー」です。

    私は商店街のお店は地域に密着している分、そしてショッピングセンターと比べたら必ずしも規模が大きくない分、商品の選び方に「人」が出ているお店もあるような気がするんです。

    だからこそ、決して「おじいちゃん・おばあちゃん」だけの店ではないと考えています。「自分らしさ」を見つけたい、発信したい若者ともむしろ親和性があるんじゃないかと。

    なので私がやりたいことは「商店街×ファッションショー」。商店街の人の魅力を、商店街の服と私たちのファッションを通じ発信していく企画をやりたいと思っています。

    もちろん決してこれは自分だけではできないし、やっても意味がない。

    地域の人と一緒に、想いを知っての上の企画なのだと思っています。

    話は逸れましたが、この日のお昼は空き地の横の化粧品屋さんの「みうらや」さんの店内をお借りし、お弁当を食べました。

    「イベントの際に着替え場所として使っていいよ」

    と言ってくださったり、空き地近くの文具屋さんも

    「お疲れさま。打ち上げをする時はうちの家を使っていいからね」

    と声をかけてくれます。何かする人・したい人を純粋に応援してくれるのが本庄の商店街の魅力だと感じています。

    冬―何かする人・したい人を応援してくれるまちー        

    最後に実際に本庄のまちが何かする人・したい人を応援してくれた例を紹介したいと思います。

    今回紹介するのは「はにぽんプラザ」やほんじょうマルシェを行った「三交通り」、先程の空き地に近い

    「本庄デパートメント」。

    「本庄に大きなデパートが!?」と思うかもしれませんが、違います。

    もともと婦人服のお店でしたが数年前から空き家に。

    そこをリノベーションし、有効活用されているのが「本庄デパートメント」です。

    外観はレンガとガラス張りが目印のオシャレな見た目。店内に入ると少し高めの天井のもとキッチンとワークスペースが広がります。

    コワーキングスペースとして使えるので、実際にしばらくここで作業させていただきました。作業のお供に何か頼もうと悩んでいると、本庄デパートメントの事業を行っている大橋さんからオススメを教えてもらいました。

    「オススメはなんですか?」

    ―オススメは珈琲とクリームソーダかな。

    「おお!両方気になりますね…」

    ―フォトジェニックならクリームソーダです!かわいい器に入れますよ。

    「普段クリームソーダ飲まないので今日はクリームソーダにしてみます!クリームソーダのシロップはそこの瓶に入っているものですか?」

    ―そうそう!ザクロと梅があって、両方自家製です。

    地元のものを使っているんですか?」

    ―そうだね。ザクロは旦那さんの実家が農家さんなのでそこから。」

    クリームソーダは見た目は写真の通りとても彩り豊か。

    アイスクリームの上には、野菜をとてもおいしく、そして面白く料理している「ハナファームキッチン」さんが選んだレモンをすりおろしてかけます。

    実はレシピもハナファームキッチンさん監修なのだとか。

    そんな本庄デパートメントは“Work+PARLOR”をコンセプトにしています。

    「様々なクリエイティブなプロジェクトを持ち、たくさんの情報があふれる場所。仲間になると、表には見えない面白い場所に、情報に、プロジェクトにつながる」という内容のもと、

     

    ・コーヒーとクリームソーダ

    ・コワーキングスペース

    ・ショップライブラリー

    ・移住・ゲストハウス窓口

     

    とさまざまな機能がこの場所にはあふれています。

    本庄に来て、楽しさ・面白さは分かった、けどどこから関われば?という方に一歩踏み出すための後押しをしてくれる場所、それが本庄デパートメントだと感じています。

    実際、本庄デパートメントはリノベーションのための作業もワークショップとして外部に開放して行いました。もともと一か月程度の予定のところを3か月かかってリノベーションしたけれど、それすらも「おかげでいろいろな人に知ってもらえた、知り合えた」とポジティブに語っていました。私もそのおかげで本庄デパートメントを知り、ファンになった一人です。

    本庄は今、何かをやりたい、チャレンジしたいという人に溢れているワクワクする空間

    出身を問わず、飛び込んでくる人を歓迎し、受け入れてくれる本庄をぜひ楽しんでみてくださいね!